中国の鉄鋼需要低迷で鉄鉱石価格下落
中国の鉄鋼需要の低迷により工場が生産制限を余儀なくされ、鉄鋼生産のための原材料が供給過剰になる可能性が高まったため、大連とシンガポールの鉄鉱石先物は4月25日、4カ月ぶりの安値に下落した。
中国大連商品取引所で9月に最も取引された鉄鉱石は、2022年12月20日時点で、以前は最低水準だった710.5元をつけていたが、1トン当たり711元(102.85ドル)と1.9%下落した。
シンガポール取引所の鉄鉱石5月契約は0.8%下落し、1トン当たり103.05ドルとなった。 これまでは1トン当たり102.35ドルと、12月初旬以来の安値を付けていた。
主要な鉄鋼生産国である中国のいくつかの工場は現在、鉄鋼需要の低迷と価格下落の影響を受けており、「積極的に生産を制限し始めている」。
世界鉄鋼協会は、中国のインフラ部門は2022年末までに開始されるプロジェクトから今年も引き続き恩恵を受ける可能性があるが、今年大規模プロジェクトが開始されなければ成長率は将来2024年にかけて鈍化する可能性があると述べた。
上海先物取引所の鉄筋は1.6%下落し、熱延コイルも1.6%下落した一方、コイルは2.5%上昇、ステンレス鋼は0.4%上昇した。
大連取引所の原料炭と原料炭はそれぞれ1%、2.3%下落した。
(ロイター通信、2023年4月26日)